ドコモ「spモード」時代錯誤で大トラブル

暮れに起きたメール誤配は、単なる不具合ではない。賞味期限切れiモードにしがみついているから。

2012年2月号 BUSINESS

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昨年12月20日、NTTドコモのスマートフォン(スマホ)向けインターネット接続サービス「spモード」で重大事故があった。ドコモの発表資料では原発事故さながら「不具合」「事象」などという表現を多用し事態を軽微に見せようとしているが、内容を知ると重大事故以外の何ものでもなく、spモードの存在そのものを揺るがしかねない「欠陥」を内包していることが露呈した。今回の事故は、送信欄のメールアドレスが第三者のメールアドレスに置き換わり、約670万人のspモード契約者のうち約1万8千人のユーザーに影響があったという。送信欄のメールアドレスが他人のものに置き換わっただけに、そのメールに返信したら見ず知らずの第三者に届く可能性が極めて大きい。実際、誤配を伴うメールの送受信を行った人は1万491人もいる。プライバシーにかかわる問題であり、電気通信事業法の「通信の秘密」にも抵触する ………

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