レームダックの悲しさ。総選挙と大統領選を前に、北から「逆徒」呼ばわりされても。
2012年2月号 GLOBAL
「本当に無能で嘆かわしい側近と大統領だ。歴代大統領で最悪だ。私も李明博に投票したが、いま考えるとなぜ一票投じたのか。言葉だけでも、北朝鮮を主敵、テロ国家と規定し、金正恩体制を絶対に認めないと一言だけ発すればよいのに……」韓国のある有力紙インターネット版の書き込みにこんな文句があった。1月2日、李明博大統領が年頭演説のなかで、「南北関係改善の条件」として「北朝鮮の誠意ある態度と核関連活動の中断」だけを挙げて、2010年の哨戒艦「天安」撃沈と延坪島砲撃事件への謝罪を北朝鮮に求めなかったからだ。太陽政策を主張する人も「なぜ大統領は一貫性を保てないのか。自分の任期中は『嵐が過ぎるのを待つ』という姿勢では情けない」という。金正恩体制の北は、李大統領への名指し非難を繰り返している。国防委員会は「李明博逆賊一味とは永遠に付き合わない」(12月30日)と宣言し、韓 ………
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