「自転車に乗ったガラスの王様」談志逝く

「川端でだけ光を放つホタルのように、光どころを心得た落語家」と評した文筆家・太田博氏の前には「もうひとりの談志」がいた。

2012年1月号 LIFE

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壮絶ながん死を遂げた落語家、立川談志(11月21日没)の各新聞の扱いは、ともに名人と謳われた三遊亭円生(1979年9月)や古今亭志ん朝(2001年10月)を大きく超えるものだった。確かに落語家として当代一であったことは誰もが認めるところだが、何よりも、談志の異色の人間性やマスコミ好みの言動が社会的関心を呼んだ結果だ。故人にはさまざまな「冠」が付いた。天才、革命児、風雲児、毒舌家、破天荒、露悪趣味、自虐性、幼児性などなど、新聞、雑誌、テレビ等の訃報からは毀誉褒貶、さまざまな形容が用いられた。そして、そのどれも当たっているようにも思えたし、的外れとも見えた。筆者の談志との付き合いは、30年を優に超える。取材を通してであったり、飲み屋での酔っ払い談義であったり、独演会の楽屋に入り浸ったり……。なかでも、談志の一番のお気に入りは、東京・池之端のうなぎ屋「伊豆栄」 ………

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