プーチンが狙う「旧ソ連再統合」

ベラルーシ、カザフとの関税同盟を土台に西のEU、東の中国に対抗したいが、足元でデモ。

2012年1月号 GLOBAL

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12月10日、ロシア各地では、同4日に行われ、ウラジーミル・プーチン首相率いる「統一ロシア」が過半数を維持した下院選挙に不正があったとして、選挙のやり直しと同首相の退陣を求める大規模デモが各地に広がった。これまでにない深刻な抗議運動に発展したものの、12年3月のロシア大統領選では勝利すると見られ、その「第2期プーチン政権」の外交マニフェストに、20年前にバラバラになった旧ソ連諸国を経済的に再統合する「ユーラシア連合」(EAU)構想が浮上している。ドミトリー・メドベージェフ大統領は11月19日、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領とモスクワで会談し、EAUの核となる3カ国の経済統合に関する宣言と条約に署名した。EAU構想はもともと、10月4日付のイズベスチア紙に掲載されたプーチン首相の寄稿で打ち出された。その ………

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