2012年1月号 連載 [メディアの急所]
朝日新聞で約5年ぶりに「政治部長」が復活した。11年10月1日付紙面にひっそりと掲載された社告で「東京・大阪本社の編集組織の呼称を変更する」とし、「グループ」を「部」に、「エディター」を「部長」に、それぞれ改めた。社告によれば、前回06年の組織改革では「柔軟で機動的な紙面づくりをするため、当時の編集局内の各部に所属していた記者を全員、当時の編集局所属とするフラット化を実施」し、部を「グループ」と「センター」に、部長を「エディター」と「センター長」に名称変更。5年を経て「フラット化の目的を達成したため、呼称については呼び慣れた名前に変更する」という。「そもそもフラット化って何ですかね。朝令暮改もいいところ。組織いじりが大好きな我が社の官僚体質が出ただけ」と、朝日の編集幹部は苦笑する。海外メディアでは「エディター」は一定の編集権限を持つ編集幹部、「 ………
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