ユーロ危機が米国へ「逆流」

もはや対岸の火事ではない。欧州首脳会議は火消しに失敗。封印した証券化商品の「パンドラの箱」が開く。

2012年1月号 BUSINESS [3年前の時限爆弾]

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決められないのか、それとも決めようとしないのか。12月8、9日の両日開いた欧州連合(EU)首脳会議。深夜まで欧州財政・金融危機の収束をめざして協議を重ねたのに、肝心の問題国の火消しについて市場の不安を鎮静させるだけの資金を用立てることができなかった。同じく8日に開かれた欧州中央銀行(ECB)理事会も、問題国の国債買い入れの増額にマリオ・ドラギ総裁は「ノー」の回答を示し、市場の期待を裏切ってしまった。失望した市場ではイタリアやスペインの国債が売られ、10年債の利回りは再び危機ラインとされる7%を突破した。ECBが短期金融市場に懸命にユーロ資金を供給し、米連邦準備理事会(FRB)もドル資金を潤沢に融通しているおかげで、欧州の銀行はどうにかこうにか年を越せるだろうが、欧州の危機はじわじわと世界に広がりつつある。

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