「傲慢」フェイスブック緩すぎたプライバシー

会員同士の情報「シェア」を優先するあまり、行動履歴など丸見えで顰蹙を買う。ようやく米FTCと和解した。

2012年1月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

いまや会員数8億人とも言われる世界最大のソーシャルメディア「フェイスブック」が、12年中に実施すると噂される株式上場を控えて、「大人」への脱皮を図ろうとしている。周知のとおり、フェイスブックは、創業者のマーク・ザッカーバーグがハーバード大学在学中の04年、学内の学生向けに始めた交流サイトが起源だ。全米の学生の間に広がり、会員同士が情報を簡単に「シェア」して「つながる」場を提供することで存在価値を高めてきた。ただ、この27歳の最高経営責任者(CEO)は、いまだに学生気分が抜けないのか、巨額の資産価値となったこの巨大ソーシャルメディアのマネタイズ(収益事業化)を焦っているのか、その運営や機能に関してどこか子供じみた傲慢な運営方針で会員の反感を買ってきた。なかでも会員のプライバシーをめぐる騒動は、何か新しいサービスや機能を追加するたびに恒例行事のように ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。