ビールvs発泡酒vs第3のビール「税制改革」の攻防

2011年12月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

旨いビールが飲みたい。ビールのあの旨さは何か? むろん麦芽の味わいだ。麦芽比率が低い発泡酒や第3のビールで、あの味わいを出すのは極めて難しい。「ビール系飲料の味をビールに近づけるには、キンキンに冷やして味覚を麻痺させるしかない」と新橋の居酒屋の店主も言っていた。今夏は「氷を入れて飲む」ビール系飲料が相次ぎ発売されたが、あれも小手先の技だったのだろう。とはいえ、景気低迷が長引き、「家飲み」需要が増える中、安価なビール系飲料、特に第3のビールは売り上げが堅調だ。一缶(350ミリリットル、以下同)80円を割り込む韓国産のビール系飲料も現れて市場を席巻。飲料業界から「旨いビールを売れなくなる」と恨み節が上がり、永田町ではビール系飲料の税の抜け道とされる、いわゆる「発泡酒の租税特別措置法(租特)」の是正をめざす動きが表面化した。ビールと発泡酒、第3のビー ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。