米大統領選の“穴馬”が、フラットタックスでガラス張りにしようと提案。増税だけが処方ではない。
2011年12月号 GLOBAL
来年11月の米大統領選挙で現職のバラク・オバマ大統領に勝てるのは誰か――雪辱を期す野党共和党の指名候補を絞りこむキャンペーンが、これから大詰めを迎える。大統領選キャンペーンはシンプルなアイデアを旗印に勝つものだ。たとえば希望、前進、思いやりといったアイデアである。では、ハーマン・ケインはどうか。このピザ・チェーン元経営者の黒人候補は、税制改革を掲げてレースの先頭に躍り出た。大統領選の候補者はしばしば、ワシントンの政界実力者たちやメディアの受けを狙って、国の行く末を真剣に考えているのは自分たちだとばかりに、わかりにくい政策を振りかざす。ケインは違った。今や日本でも有名になった「999」(ナイン・ナイン・ナイン)政策――所得税と法人税、売上税(消費税)の税率を原則9%にそろえるというプランを掲げ、従来の共和党支持層とは違う層をターゲットにしている。
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