2011年12月号 BUSINESS
これはもう、悪の遺伝子が組み込まれているとしか言いようがないのではないか。日本進出以来、スキャンダル続きで「不祥事のデパート」とすら揶揄されてきたBNPパリバ証券がまた問題を起こした。事件を引き起こしたのは同社のクレジット・トレーダーだったM氏。すでに退社している。まじめで目立たない印象のM氏が、投資商品を時価より安値でファンドに売却、見返りに謝礼のキックバックを受けていたのだ。関係者によると、証券取引等監視委員会が業者間の国債や社債の取引を扱う日本相互証券(BB)の調査のなかで異常な安値取引を見つけたという。(*お断り 業者間取引の「異常な安値」の表現は、BB取引業者が加担したという意味ではありません。BNPパリバから見て「異常」ということです。雑誌の文章では加担を示唆する言葉は一切使っておりませんが、誤解を招く余地があったとすれば遺憾です ………
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