党と組織がブレまくるのは、池田名誉会長の「指令」がないから。子息の博正、尊弘兄弟の取り巻きは権力闘争。
2011年12月号 POLITICS
衆参両院が「ねじれ」状態にあってキャスチングボートを握っているはずの公明党が、国会を牛耳るどころか民主、自民両党の間で迷走を続けている。選挙制度改革を進めるため野田政権に接近したかと思いきや、「友党」の自民党とともに早期解散を求めて攻勢を強めることでも一致。右往左往の原因は支持団体、創価学会のトップ、池田大作名誉会長の睨みが利かず、組織に大きな緩みが生じているためだ。かつての公明党ではありえなかった路線対立も公然化している。11月4日夕。野田政権の女房役、藤村修官房長官が記者会見で、元公明党参院議員の高野博師氏を内閣官房参与に起用する人事の内定を発表した。寝耳に水だった山口那津男代表はこれに激怒。党幹部らも一斉に「聞いていない」「信義違反だ」と批判の声を上げた。想定外の反応に、報告を受けた藤村氏は仰天。「え? 話は通っていてOKじゃなかった ………
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