「アラブの春」から「パレスチナの春」へ。イスラエルの孤立化が深まったが、カイロでは新たな動乱の芽が。
2011年11月号 GLOBAL
「イスラエルがどんどん孤立している。真の安全とは、強力な外交的努力と国家を防衛する軍事力という二つの力を維持することによってのみ達成される」10月2日、中東を急遽訪問したレオン・パネッタ米国防長官は、イスラエルが近隣諸国との関係改善に努め、パレスチナと直接交渉に乗り出さない限り、さらなる国際的孤立は避けられないと異例の警告を発した。オバマ政権が焦りを募らせるのも無理はない。今年に入ってから、北アフリカに端を発した「アラブの春」のおかげで、イスラエルをめぐる中東・北アフリカの国際環境は激変した。「世界の火薬庫」中東の戦略地図が大きく塗り替えられ、イスラエルは孤立の道をひた走り、同盟国米国の大きな足枷となり始めている。イスラムの独裁政権が大規模な反政府デモや抗議活動で次々に追い詰められ、1月にはチュニジアのベンアリ政権が、2月にはエジプトのム ………
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