2011年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]
9月30日に三井住友フィナンシャルグループ(FG)が発表したプロミスのTOBについて「新聞報道を利用したインサイダー」との噂が飛び交い、証券取引等監視委員会が三井住友FGのヒアリングに乗り出すとの見方も出てきた。事の発端は日経、読売両新聞の30日付朝刊のスクープ。両紙はタイミングを計ったかのように、三井住友銀行がプロミスを100%子会社化すると報じた。問題は読売が「取得価額は最大800億円」と「この種の報道では御法度」(大手紙経済部記者)とされる価格を書いた点だ。マーケットは「明らかなリーク記事。信憑性が高い」(機関投資家)と評価したが、三井住友FGは当日午後3時すぎまで、TOB価格を発表しなかった。その間、プロミス株に買い注文が殺到し、ストップ高になった。折しもこの日、プロミスへの利息過払い請求を巡る最高裁判決が出た。同社に不利な判決となるとの憶測から株価は ………
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