2011年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]
三井住友銀行の役員人事が話題を呼んでいる。小野種紀顧問を執行役員に抜擢し、投資銀行部門の副責任者兼経営企画部の副担当に据えたからだ。4月に入行した小野氏の前職は、米投資銀ゴールドマン・サックスのM&Aバンカー。弁護士資格を持ち、数々の大型案件、資金調達を手がけ、GS日本法人の持田昌典社長が重用した「三奉行」の一人だ。小野氏の抜擢により、「三井住友がM&A攻勢をかける」との見方が広がっている。小野氏が「経営企画部副担当」を、車谷暢昭常務執行役員から引き継いだ格好だが、車谷氏は東京電力への資金繰り支援に際し、東電や政府関係者との調整役を務め、「原子力損害賠償支援機構スキームへの道筋をつけた」(経済官庁幹部)と評価が高い。その車谷氏が今回の人事では経営企画部門を離れ、小野氏と同じ投資銀行部門の副責任者に移った。これを見たメガバンク幹部は「東電対応も小 ………
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