東北3県の被害額は、実は6兆円にすぎない。血税23兆円は無駄な事業に使われ、将来世代の負担となる。
2011年11月号 BUSINESS
政府は、東日本大震災での被害額を16 .9兆円とし、そのための復興予算を19兆円から23兆円としている。また、その費用が将来世代の負担となることを避けるために、国債ではなく、増税で賄わなければならないと主張している。そもそも、被害額が16.9兆円なのに、なぜ復興予算が23兆円になるのかも分からないが、実は、東日本大震災での被害額は6兆円にすぎない。23兆円は無駄な事業に使われ、将来世代の負担となる。
東日本大震災の被害額16兆円という数字は、震災直後の内閣府の試算から始まるが、これは仮の数字にすぎない。その後、内閣府は16.9兆円と推計しなおしたが、大雑把な内訳だけで、詳細な根拠は何もない。この金額から出発して、巨額の増税が必要という議論になるのだが、16 .9兆円も壊れているはずがない。被害の大きかった福島、宮城、岩手でも、内陸部に入れば被害は限られている。この ………
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