中国「団派」李李コンビの天下

「北戴河会議」後の地方人事で共青団派が完勝。次期政権は李克強と李源潮の二枚看板か。

2011年11月号 GLOBAL

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前号の記事「習近平に『後継外し』包囲網」で指摘したように、7月24日~8月10日に開催された「北戴河(ベイダイフー)会議」で、中国共産党最高指導部内における共産主義青年団派(団派)の躍進と江沢民(チヤンツーミン)(前国家主席)派の凋落が決定的になった。それを象徴する地方のトップ人事が、8月25日から29日にかけて公表された。まず、河北省長だった陳全国(チエンチユエンクオ)がチベット自治区党委員会書記に昇格(編集部注=中国では党が政府の上位にあり、省長よりも省党書記の方が格上)。入れ替わりで同自治区書記だった張慶黎(チヤンチンリー)が河北省党委員会書記に横滑りした。陳全国は共青団中央の幹部経験はないが、団派のホープで次期首相有力候補の李克強(リークーチアン)第一副首相が河南省長を務めていた時代に5年間右腕として働いた。二人は親友の間柄だ。中国にとって ………

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