「東京モーターショー」にトヨタがしゃかりきな理由

2011年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

11月30日から始まる第42回東京モーターショーに、トヨタ自動車がたいへんな肩入れをしている。もとはアジア最大のモーターショーだった「東モ」も、バブル期の91年をピークに入場者は低迷の一途。最近では北京、上海のモーターショーにアジアのフラグシップの立場を奪われ、地方ショー扱いとなっている。今年は会場をこれまでの幕張メッセから東京ビッグサイトに移し、交通の便を改善することで集客のテコ入れを目指すが、グローバル市場での日本の位置づけが下がっていることもあり、苦戦は必至だ。そんな斜陽のイベントをトヨタがしゃかりきになって支えるのは、来年5月から現職の志賀俊之・日産自動車COOにかわって豊田章男社長が日本自動車工業会の会長になるためだ。ことあるごとに「もっといいクルマをつくろうよ!」と繰り返す豊田社長が自動車業界の「顔」になる以上、日本の自動車業界を象徴す ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。