新聞協会賞は内輪の論理で決まる「勲章」

2011年10月号 連載 [メディアの急所]

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今年の新聞協会賞が決まった。「ニュース部門」は、毎日新聞東京本社の「『力士が八百長メール』のスクープをはじめ大相撲八百長問題を巡る一連の報道」が選ばれたが、「いったい、いつの話だっけ」と間遠な感のある報道だ。東日本大震災関連では、TBSが東電福島第一原発の吉田所長単独インタビューなど2本を応募したものの、パンチ不足で落とされた。震災以外では朝日がウィキリークスから入手した米外交公電をもとにした「一連の特報」を、共同通信がメア前米国務省日本部長の「沖縄差別発言スクープ」を出したが、いずれも選外。日経はみずほ銀行・みずほコーポレート銀行合併の特報で応募したが、日立製作所と三菱重工業の経営統合という幻のスクープの記憶が生々しく、ほとんど相手にされなかった。さすがにスクープ部門の迫力不足に気が咎めたのか、「写真・映像部門」は3件とも震災ものに。毎日 ………

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