欧米金融機関「3年目の断崖」

ギリシャが破綻すれば、独仏伊の大手銀まで危うい。ドル資金の命綱が米国投信だから「共倒れ」も。

2011年10月号 COVER STORY [「第2のリーマン」前夜]

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ナイアガラの滝の遊覧船「霧の乙女号」のようだ。欧州が破局の滝壺に向かって押し流されている。ギリシャの危機はイタリアを含めた南欧諸国に広がった。国家破産と並んで深刻なのは、貸し手であるフランスやドイツの金融機関だ。あの激震から3年、欧州を「第二のリーマン・ショック」が襲おうとしている。フランスの港町マルセイユに集った7カ国(G7)の財務相と中央銀行総裁たち。就任早々、円高是正を訴えると乗り込んだ安住淳財務相は、どうにか赤っ恥をかかずに済んだ。G7会議の当日である9月9日の欧州金融市場は大荒れとなり、円高問題どころではなくなったからだ。

シュタルク辞任の衝撃

危機の引き金を引いたのは事もあろうにドイツだった。欧州中央銀行(ECB)のユルゲン・シュタルク専務理事(ドイツ出身)が、2014年の任期を待たずに退任すると、フランス出身のジャン=クロード・トリシェ総裁(10月末交代)に伝 ………

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