オリンパスの「尻尾」はJブリッジ

巨額M&Aの闇を暴く調査報道第2弾。問題子会社の事業計画書に、あっと驚くファンドの名。

2011年10月号 BUSINESS

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2カ月が経った。本誌8月号は「オリンパス――『無謀M&A』巨額損失の怪」で、オリンパスが2008年3月期に何の情報開示もないまま、零細企業3社を約700億円も出して買収して大損したことや、英ジャイラス社を実態よりもかなり高い2700億円で購入し、これが収益上も財務上も過大な負担になっていること、これらの会計処理に関連して財務諸表に不審な点が多いことなどを指摘した。しかし同社はひたすら頬っかむりを続けている。オリンパスの広報・IR室には他の雑誌や新聞から「この記事は本当なのか」と取材依頼が舞い込んだ。編集長自ら取材に赴いた雑誌もあったようだ。しかしオリンパスはほぼ完全に取材をシャットアウト。一部の経済紙に対して渋々、医療機器担当の副社長に会わせる約束をした程度だという。その一方でオリンパスはいくつかの全国紙に全面広告を掲載したり、日本経済新聞のウェブサイトに ………

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