政経塾栄えてパナソニック滅ぶ

株価が29年ぶりの安値。松下幸之助の薫陶を受けた野田首相が誕生したのに、本業の屋台骨が揺らいでいる。

2011年10月号 BUSINESS [あの世で幸之助が泣いている!]

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野田佳彦政権の閣僚・党役員人事を見ると「松下政経塾」の政権と見紛うばかりだ。野田総理自身が松下幸之助氏の薫陶を受けた1期生であり、玄葉光一郎外相と前原誠司政調会長はともに8期生、樽床伸二幹事長代行は3期生である。同塾出身ではないが、鳩山政権で官房長官を務めた松下電器産業(現パナソニック)労組出身の平野博文氏も国対委員長の要職に復活した。野党の自民党にも1期生の逢沢一郎国対委員長や5期生の高市早苗氏らがおり、与野党総勢38人の国会議員を数える。衆参両院で40議席を擁する公明党に匹敵する、永田町の「第4勢力」となっている。パナソニック創業者である松下幸之助氏が1979年に創設した政経塾は、吉田松陰の「松下村塾」をモデルに理想を高く掲げたが、「政治ごっこ」「道楽」と揶揄された。10年後の89年、幸之助氏は94歳で他界。今日の塾出身者の栄耀栄華を、生前の幸之助氏は ………

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