壊れる競馬中継「50億円利権」

鳴り物入りBS新番組が大コケ。売上高大幅減少で、テレビ局への“献上金”の見直し必至。

2011年9月号 BUSINESS

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「一体あんな競馬中継、誰が見るんだよ。パドックも返し馬もレースの振り返りも、何から何まで中途半端。競馬ファンを馬鹿にするのもいい加減にしてほしい」日本中央競馬会(JRA)が電通を使って1月から鳴り物入りで始めた「BSイレブン競馬中継」が散々の評判である。衛星放送(BS)は地上波放送とは異なり、世帯視聴率は算定されていないが、算定可能であれば視聴率は業界用語でいう「星印」が確実。星印とは1%以下の符丁で、地上波民放局なら番組打ち切りに直結する数字なのだ。昨年までの競馬中継は、電波の特性にあわせた3段構えで放送されてきた。地上波VHF局は土曜がテレビ東京、日曜がフジテレビで通常それぞれ15時から16時までの約1時間の時間帯だった。地上波UHF局は千葉テレビ、テレビ埼玉、テレビ神奈川が関東圏のレースを中心に12時30分~15時、16時~17時の合わせて約3時間半を放送した。 ………

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