喜多・日経社長が「中文・英文発信」で檄

2011年9月号 連載 [メディアの急所]

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日本経済新聞社が海外事業を二つ立ち上げる。一つは「中文サイト」だ。日本の情報を中国語で発信する電子媒体を年内に開設する計画だ。成長が続く中国市場への足がかりとする目論見で、日経本紙を中心に日経産業、MJなど専門媒体や日経BPの雑誌記事も含めてタイムリーに中国語に訳してネット配信する。購読料は不要で、収入は中国に進出する日本企業の広告で稼ぐ計画。翻訳する記事は中国人の視点を重視して選ぶ。もう一つはアジアの情報を英文で欧米に届ける「外|外」の情報発信だ。喜多恒雄社長は7月21日の全社部長会で「国内のマーケットが小さくなるなら、マーケットを海外に広げていくのは(企業として)普通の考え方だ。しかし、日経の日本語の情報をそのまま海外に持っていっても、売るのは難しい。海外マーケットで通用する情報・コンテンツをどう構築していくのか、真剣に考えるべき時期だ」 ………

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