菅と手を組む朝日が「脱原発」世論誘導

2011年9月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞が「脱原発」に大きく舵を切った。7月13日朝刊1面に大軒由敬論説主幹による論文「いまこそ政策の大転換を」を掲載、14、15面の見開きで社説特集を組んだ。それぞれに「提言 原発ゼロ社会」の見出しが躍っている。朝日が原発報道の姿勢を「No,but」から「Yes,but」に変更したのは1979年の夏。「立ち止まって原発を考えよう」と題する社説を掲載(88年4月26日)したこともあるが、基本は推進の立場だった。32年ぶりの「転向」ということになる。朝日が「政策の大転換」を訴えた夕刻、菅首相が記者会見で「原発に依存しない社会を目指す」と宣言。朝日は翌14日の社説で「首相の方針を歓迎し、支持する」と書いた。朝日と首相が共鳴する異例の展開である。この展開は偶然なのか。民主党内からは「菅さんは星(浩・編集委員)に乗せられた」「明らかな朝日の世論誘導」と酷評も聞こえる。同紙の若 ………

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