幹事長ポストを小沢に譲り、挙党体制を目指すか。「後出しじゃんけん」で勝利を狙う。
2011年9月号 POLITICS
どんぐりの背比べが続く「ポスト菅」レース。出馬の意向を固めた野田佳彦財務相は、仙谷由人官房副長官ら党執行部が推す。しかし、税と社会保障の一体改革や復興増税をめぐる議論で、野田氏は増税を反対する党側の矢面に立ち、すっかり「増税色」がついてしまった。最近では仙谷氏も「野田で勝つのはなかなか難しい」と、周囲に漏らしている。野田グループの中からも「勝てない」という声があがっている。小沢系の本命と思われた海江田万里経済産業相は国会審議の最中に号泣する失態を演じ男を下げた。鹿野道彦農林水産相や川端達夫前文部科学相の名も挙がるが知名度が低く、地味なのが難点だ。残る馬淵澄夫前国土交通相や小沢鋭仁元環境相らは、推薦人20人の確保が危うい状況だ。本命不在の中で、外国人献金問題の古傷を持ち、今回は「一回休み」といわれてきた前原誠司前外相に俄然注目が集まっている ………
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