海江田の古賀「飼い殺し」 切るに切れない改革派官僚

2011年9月号 連載 [政々堂々 第33回]

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経済産業省の改革派官僚として知られた古賀茂明大臣官房付(審議官級)の身分が完全に「宙に浮いた状態」になっている。退任した松永和夫経産事務次官から6月15日に退職勧奨を受けたが、古賀はこれを拒否。その後、7月28日に直接対決した海江田万里大臣からは「辞める辞めないは君の自由だ」とはっきり言われている。当初の退職期限だった7月15日はとっくに過ぎた。古賀自身も「これから自分の身がどうなるのか、さっぱり分かりません」と苦笑する。さて「古賀問題」はどうなるのか。それ以上に、いったい何を問うているのだろうか。*古賀はもともと経産省のエリートコースを驀進していた。若手の登竜門である大臣官房会計課の法令審査委員を務め、産業組織課長、経済協力開発機構(OECD)に出向した後、産業再生機構の執行役員を務めダイエー再建などに辣腕をふるった。この後、本省に戻って経済産業 ………

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