丹羽中国大使と不仲の横井公使を「お手打ち」

2011年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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駐中国日本大使館のナンバー2である横井裕公使が本省に戻ることになり、ほぼ任期満了の異動とはいえ、「不仲」が公然の秘密だった丹羽宇一郎大使による「お手打ち」との見方が出ている。横井氏は79年に外務省に入省したチャイナスクールで、前職は上海総領事。民間出身で外交実務に疎い丹羽大使をサポートするのが役目だったが、丹羽氏は単なる「お飾り」で、横井氏が大使館を仕切ると囁かれていた。ところが、丹羽氏は自らの大使館改革を進めようとした。もともと大使ポストをさらわれた格好のチャイナスクールは陰に陽に抵抗した。丹羽氏が日本からの訪問客と会食する時も、横井氏が監視役として同席することが多く、二人がまったく口をきかないので、ゲストは困惑したという。この頃は官邸筋のテコ入れを受けた丹羽大使有利に傾いていた。「へそを曲げた横井氏は月の半分程度しか大使館に出てこない ………

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