世界デフレ「第2波」に備えよ

バーナンキFRBの「QE2.5」サプライズ。米国債格下げと欧州危機に果敢だが、円高是正は帳消しになった。

2011年9月号 COVER STORY [米国が「時間軸」緩和]

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学者出身の米連邦準備理事会(FRB)議長とは思えない剛胆な決断だった。世界の株式市場が総崩れのなか、8月9日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ベン・バーナンキ議長が決めた追加金融緩和である。世界の株価メルトダウン(底割れ)は、ひとまず瀬戸際で救われたが、代わりにとめどないドル安が日本などを襲った。「2013年半ばまではゼロ金利を続ける」というFOMCの第一報が伝わると、米国株はまず売られた。冒頭の現状認識で「経済成長は想定した以上に著しく減速している」と景気判断を暗転させたため、市場関係者が肝を冷やしたのだ。その後、「バーナンキ議長は本腰」との感触が伝わると、株式市場には一気に買い戻しが入った。市場に与えるポジティブ・サプライズ(嬉しい驚き)としては、昨年11月の追加金融緩和(QE2)以上で、市場では「QE2.5」との声も聞こえた。周到にレールを敷い ………

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