2011年9月号 POLITICS
橋下徹大阪府知事が代表を務める大阪維新の会の勢いが止まらない。大阪市に隣接する人口15万人の街、守口市の市長選で維新の会の推薦を受けた新人候補(48)が、4千票差で既成政党の応援を受けた新人候補(59)を蹴散らし、初当選した。対立候補を支援した民主、自民、公明、共産、社民各党の市議は、統一地方選に続く連敗ショックを隠せない。ある政党関係者は「投票率(39・54%)が上がらなかったのでいい勝負と思ったが、橋下人気にしてやられた。相乗り批判を避けるため推薦を見送ったが、維新の会の攻撃対象になって動きづらかった」と唇をかむ。守口市では約1万6千の基礎票を持つとされる公明党・創価学会が、自主投票に回ったことも大きな影響を与えた。国政選挙に的を絞る公明党・創価学会は、維新の会とガチンコ勝負の応援候補が負けた場合、支持者の敗北感が深まることを恐れ、自主投票を撤 ………
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