世論調査では「次の総理」の有力候補だが、9月人事で政調会長を辞めさせられるかも。
2011年9月号 POLITICS
菅直人首相の延命工作に振り回されっぱなしの政府・民主党幹部に、倒閣戦略を描ききれない自民党執行部と、どちらを向いてもお寒い政界にあって、自民党の石破茂政調会長の人気がうなぎ上りだ。「文藝春秋」7月号の「識者が選ぶ次の総理」では堂々の1位に輝いた。新聞各社の世論調査でも1、2位を争う高評価をキープしている。にもかかわらず、党内からは来年任期切れとなる党総裁選レースで、石破氏を担ごうという声はまばら。自民党内では、例によって別の力学が働いているようだ。石破氏といえば、政界きっての鉄道オタク、軍事オタクで知られ、語り口も風貌も独特だ。熱烈なファンには名前の「しげる」にちなみ「ゲル閣下」と呼ばれ慕われているが、とにかく一般には「変わった人」と敬遠されてきた人物だ。その石破氏の評価が高くなったのは、安全保障と農政という内政外交の両方を語れる安定感に加 ………
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