世界最大市場で上半期の販売2ケタ減。成長セグメントにヒット商品が無く、このままではジリ貧だ。
2011年9月号 BUSINESS
世界最大の自動車市場となった中国で、トヨタとホンダが「沈没」している。2011年1~6月の新車販売台数(メーカー公称値)は、トヨタが前年同期比2.2%減の35万4400台、ホンダが同12.3%減の27万1千台とそろってマイナスに落ち込んだ。トヨタの公称値は「レクサス」など日本からの輸入車を含むが、ホンダは現地生産分のみ。ホンダと同じ基準ではトヨタも2ケタの減少だった。中国市場全体の上半期の販売台数(932万5200台)が前年同期比3.35%増の小幅な伸びにとどまったことや、東日本大震災の影響で日本から中国工場への部品供給が滞り販売店がタマ不足に陥ったことを勘案すれば、トヨタとホンダの不振は一時的なものに見えなくもない。だが真実は違う。中国市場に詳しいアナリストはこう指摘する。「トヨタとホンダは落ち込みを震災のせいにしているが、本当の理由は商品戦略の失敗だ。中国市場向けの ………
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