タブーに切り込む「おぼうさんどっとこむ」

2011年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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8月2日、興味深いシンポジウムが都内で開かれた。主催は伝統仏教教団の連合組織である全日本仏教会(全日仏)。題して「葬儀は誰の為に行うのか」。弔いの意義の再考という一見格調高いテーマだが、具体的には葬儀にかかるお金、特にお布施をめぐるかなり生臭い話。世間の関心は高く、宗教専門紙や出席者によると、数百人入る会場は超満員で、葬送関係者のほか、高齢の一般客の姿が目立ったという。パネリストは、全日仏の事務総長のほか、流通大手イオンの葬祭事業担当者、日本消費者協会のコンサルタント、寺などに関する電話相談を受け付ける仏教情報センター事務局長、僧侶派遣事業を行う株式会社「おぼうさんどっとこむ」の代表取締役(僧侶)。異彩を放つメンバーを揃えたところに、仏教界の切実感がうかがえる。葬送業界に参入したイオンは、葬儀の料金体系を明示し、昨年はお布施についても金額 ………

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