中国空母とウクライナ闇取引

2011年9月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第65回]

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「敵艦見ユ」。旗艦「スヴォーロフ」に座乗するロジェストベンスキー提督に率いられたバルチック艦隊の艦影をとらえて最初に打電したのは仮装巡洋艦「信濃丸」だった。対馬海峡から遥か黄海を望む海域ではいま、各国海軍のインテリジェンス・オフィサーが新たな機動部隊の出港を本国に打電すべく待ち受けていた。事前の情報では、大連港のドックで艤装を終えた航空母艦「ヴァリャーグ」6万7500トンは、2011年8月6日に多くの随伴艦を引き連れて外洋に雄姿をあらわすはずだった。だが沖縄を襲った台風9号の影響で外洋は荒れ模様となり、10日ようやく姿を見せた。黄海沖波高シ――この海域が緊迫した表情を見せているのは日本海海戦以来1世紀ぶりだろう。*中国の「近海防衛戦略」とは、北は日本海から南はマラッカ海峡まで、東は第一列島線に隈取られた海を死活的な領域と見なし、強力な海軍力で防衛する構 ………

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