電通のFIFA「贈賄」密約

日本単独開催へ800万スイスフランの裏金を出したが、取られ損の空振り。その極秘契約書を入手した。

2011年9月号 GLOBAL [02年W杯ボッタクリ]

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スイスのチューリヒ駅から伸びる大通り、バーンホフ・シュトラッセ(駅前通り)をチューリヒ湖に向かって南へ進むと、途中でパラデ広場に突き当たる。1996年5月30日の夕暮れ、この一角に聳え立つ高級ホテル「サヴォイ・バウアー・アン・ヴィル」はいつになく忙しかった。翌31日に国際サッカー連盟(FIFA)の理事会が、史上初めてアジアで行われる02年ワールドカップ(W杯)の開催国を決めることになっていたからだ。候補は日本と韓国。ロビイストたちやFIFAの理事会メンバー21人全員が揃っていた。2階のホールでは、ロビイストがシャンパンを注いだグラスを片手に、理事たちに歩み寄っては囁いている。顔をそろえた理事会メンバーは、ジョアン・アベランジェ会長(当時)、その娘婿(97年離婚)でブラジル・サッカー連盟(CBF)会長のリカルド・テイシェイラ理事、イッサ・ハヤトウ副会長(カメルーン) ………

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