2011年8月号 連載 [メディアの急所]
6月上旬から空席だった日本新聞協会長の座がやっと埋まることになった。朝日、毎日、読売の輪番制を踏襲し、朝日の秋山耿太郎社長が引き受けることになった。秋山氏は受諾にあたり、読売新聞グループ本社の白石興二郎新社長が協会の販売正常化委員長を引き受けることを条件に挙げ、認められたという。近く臨時会員総会を開き、決定する。会長空席の混乱が起きたのは、読売新聞グループ本社の内山斉社長が6月7日に退任し、兼務していた協会長の座も投げ出したため。表向きは病気が理由だが、渡邉恒雄グループ本社会長兼主筆との軋轢が噂された。内山氏の続投は確実と見られていたので、後継探しが難航した。新聞協会は1946年7月23日に設立された社団法人で「全国の新聞、通信、放送の倫理水準を向上し、共通の利益を擁護すること」を目的としている。現在の会員は新聞106、通信4、放送23の計133社で、会 ………
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