リコー「1万人削減」は桜井の汚点

能天気な買収に走った桜井前会長の負の遺産。大リストラを断行しても赤字転落の憂き目。

2011年8月号 BUSINESS

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「いよいよヤキが回ったな……」HOYAが「ペンタックス」ブランドで展開するデジタルカメラ事業をリコーが買収すると発表した7月1日、リコーの内情を知る関係者は溜息をついたに違いない。主力の事務機事業が振るわないため、コンシューマー向け商品事業を拡充して収益源を多角化する。メディアは買収の狙いをそう報じた。リコー社長の近藤史朗が記者会見で「一般消費者市場の攻略は長年の課題だった」と語ったから、疑うこともなく書いたのだろう。しかし、デジカメ市場に通じた人なら、今どきこの分野の事業強化が、いかに虚しい試みか、わかるはずだ。

「ダンカ買収」が躓きの始め

日本企業が世界シェアの8割以上を握るデジカメだが、入門機であるコンパクトカメラの激烈な価格競争により、各社の体力は消耗している。シェア上位のキヤノン、ソニー、ニコンなどは高級機である一眼レフでそれなりの利益を確保し、営業黒字を維持し ………

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