「メルトダウン」と言葉の虚しさ

『ルポ 東京電力原発危機1カ月』『福島原発の真実』

2011年8月号 連載 [BOOK Review]

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東日本大震災から4カ月。被災地の復興策、原発の可否など将来に向けた議論が盛んだが、巨大地震の災害は、東京電力福島原子力発電所の事故をはじめ現在進行形であり、未だ出口を見定められずにいる。現状を知らずに将来を議論しても、迷路に踏み込むだけだろう。そこで、福島原発に関する二つのレポートに目を通した。一冊は3月11日の震災発生直後から東電本社に詰め、1カ月間、記者会見の内容を細部まで記録した朝日新聞記者、奥山俊宏氏のルポ。もう一冊は、1988年から2006年まで福島県知事として、プルサーマル計画をめぐって政府、東電と対峙した佐藤栄佐久氏の告発の書。原発事故の推移は多くのメディアで伝えられているが、終始東電本社で取材した記者の記録は、さすがに臨場感あふれ、詳細にわたる。震災翌日、原子炉格納容器内の圧力が高まり、ガス抜きのベントをする際も、未明の会見で東電の ………

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