米系優位の「クラウド受注」トヨタがNEC、富士通を足蹴

2011年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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トヨタ自動車が車の情報配信サービスで、マイクロソフトに続き米IT企業のセールスフォース・ドットコムをパートナーに選んだ。決め手となったのは「クラウド活用の積極的な提案型営業」(トヨタ幹部)。NEC、富士通など国内勢は最終選考に残れず、IT業界が主戦場と位置づけるクラウドで米系の優位が改めて浮き彫りになった。 IT各社はインターネットなど情報インフラを提供して、顧客にソフトなどのサービスを利用してもらう「クラウド」サービスに力を入れている。リーマン・ショックを契機に、企業は情報投資の削減を迫られ、「自前のシステム構築に及び腰」(システム大手)のためだ。国内勢も一斉にクラウド案件の獲得に乗り出したが、売り上げが一括で計上できるシステム構築に比べ、「クラウドの収入は毎年の利用料にとどまる」(同)せいか、売り上げの目減りを嫌い、受注に本腰を入れられない ………

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