2011年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
自民党の塩崎恭久・党改革委員長が党改革の中間提言に待ったをかけられたことに激怒し、突然委員長を辞めた。事件は6月9日、塩崎氏と石原伸晃幹事長との意見交換の場で起こった。塩崎氏が中間提言に盛り込んだ「派閥からの決別」の文言について、石原氏が「現在も派閥にはかかわっていない。(党執行部が)派閥の意向を重視したこともない」と削除を要求。塩崎氏は猛反発したが、結局、石原氏に押し切られた。すると、翌日の党改革委員会で塩崎氏は「谷垣禎一総裁は理解しているが、ほかはダメだ。今の執行部では中間提言は潰される」と言い残して委員長を辞任した。ポストを投げ出した塩崎氏への批判もあるが、それ以上に株を下げたのは石原氏のほうだ。「次の代表選出馬を狙っているから、派閥領袖や長老たちの覚えをめでたくしたいのだ」と方々で陰口を叩かれている。 ………
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