関西アーバン「中興の祖」の呪縛

経営を長年牛耳った「伊藤体制」にまといつく裏社会人脈。「スピリチュアル経営」の正体見たり。

2011年7月号 BUSINESS

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関西アーバン銀行にとって触れられたくない「不都合な真実」がとうとう刑事事件化した。東京地検特捜部と証券取引等監視委員会が摘発した元名証セントレックス企業、富士バイオメディックス(2008年10月に民事再生申し立て)の粉飾決算事件――。鈴木晃元社長ら旧経営陣とともに5月30日付で起訴された「粉飾アレンジャー」は、関西アーバンとただならぬ関係にあった。問題の人物は元行政書士の馬上弘直被告。知り合いの元公認会計士、吉富太可士被告を富士バイオの管理本部副本部長に送り込むなどし、鈴木元社長らに不正会計の具体的方法を指南していた。都内の整形外科病院や男性器治療専門の病院グループを連れてきて、M&A(合併・買収)を仮装することによって資金を還流させていたとされる。実は、富士バイオで粉飾行為が行われていたちょうど同じ頃、馬上被告は関西アーバンの大口融資案件でも重要 ………

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