被災地で看護師「一人開業」に突破口

医師会に侮辱されてきた看護師の「自立心」が、震災特例をきっかけに動き出しそうだ。

2011年7月号 DISASTER

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4月13日の第72回社会保障審議会介護給付費分科会。東日本大震災の被災地で、訪問看護ステーションの一人開業を認めた。被災地で急増した看護・介護のニーズに少しでも応えるための特例許可である。医療・介護の現場にとって、これは画期的な出来事だ。近年、日本でも増え始めた在宅での看取りに欠かせないのが、訪問診療。5年前の医療保険改正で、在宅療養支援診療所という新制度ができ、訪問診療は確実に広がってきた。その現場で、ときに訪問医師以上に患者本人と家族にとって頼りになるのが訪問看護師である。医師に同行するのはもちろん、医師の指示のもとで医師よりはるかに多く来訪し、床ずれの手当てや服薬管理をはじめ、食事や入浴、排泄など日々の細かい療養生活を手助けしてくれる。病状によって医療保険と介護保険を使い分けもできる。だが、訪問看護師が属する訪問看護ステーションは、看護 ………

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