仏教各宗派の震災対応で教勢がわかる

2011年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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寺院のための実務情報誌「寺門興隆」。住職をターゲットにした月刊誌というと、抹香臭くて説教じみたイメージを抱くかもしれないが、中身は全く異なる。お寺に絡む事件やスキャンダル、さらには政治と宗教の話題などを満載した、ジャーナリズム精神が横溢する雑誌なのである。その「寺門興隆」6月号が、東日本大震災に関連して興味深い特集をいくつも組んでいる。まず目を引くのが、仏教各宗派の被害と震災への取り組み状況だ。5月23日時点での調査だが、被災寺院数や義援金の額、取り組みの概要を一覧にまとめて掲載。それによると、天台宗が被災寺院734で全壊3、日蓮宗が被災寺院780で全壊5などとなっている。義援金のほうは浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)、そして曹洞宗が大教団だけあって、それぞれ4億円超と、他の宗派よりかなり多いのがわかる。教団の動きだけでは ………

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