孫「メガソーラー音頭」の肚の中

菅にすり寄って「脱原発」のにわか救世主。騙されてはいけない。実現性ゼロのポンチ絵の裏は。

2011年7月号 DEEP

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例によって、にぎやかな孫正義音頭が始まった。今度は自然エネルギー、それも太陽光パネルの普及をめざす「メガソーラー音頭」である。6月12日、日曜の首相官邸に、今や「脱原発」の使徒となった孫ソフトバンク社長が勇躍乗り込んだ。自然エネルギーの「総理・有識者オープン懇談会」に、サッカー日本代表の岡田武史前監督らとともに呼ばれたからだ。出番が来た孫の語り口はナイーブに聞こえた。「これから電気がなくてどうするんだって、真剣に悩んでツイッターでつぶやくと、本業(携帯電話)の電波を早くつなげ、とお叱りをいただいたりして……」と笑いをとる。そして、門外漢ながら自分なりにモデルケースをつくってみたいと大規模太陽光発電所(メガソーラー)構想を披露した。ネットで同時中継されたから見た人も多かろう。これは5月25日、神奈川、埼玉、静岡など全国19自治体と発表したもの。地方 ………

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