菅抜き・小沢抜きが難航 大連立の「合成の誤謬」

2011年7月号 連載 [政々堂々 第31回]

  • はてなブックマークに追加

民主党と自民党の大連立話が盛り上がっている。これで三度目だが、今回はどうなるのだろうか。 2007年10月に当時の小沢一郎民主党代表と福田康夫首相との間で話し合いが始まったが、失敗に終わった。直近では菅直人首相が東日本大震災後の3月19日に自民党の谷垣禎一総裁に電話でもちかけたが、その場で断られて失敗した。結論を先に言えば、今回も大連立は失敗する。連立政権自体が成立しない可能性が高いが、仮に政権ができたとしても、たいした成果を上げないうちに崩壊するだろう。*まず情勢を整理しよう。民主党は菅政権に対する内閣不信任案を否決し、とりあえず党の分裂を回避した。菅は生き延びたが、本誌発売までに首相を辞任している可能性もある。もはや完全にレームダック(死に体)状態である。枝野幸男官房長官や岡田克也幹事長など主だった政権幹部も菅を見限り、党の実権は連立を主導 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。