2011年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「緊急動議をしたい」3月末に経団連会館で行われたタイヤ大手のブリヂストンの株主総会。一般株主から突然、この発言が飛び出した。前年並みの約560人が出席した総会は一時騒然となり、議長を務める荒川詔四社長は、一般株主の緊急動議が株主総会上で認められるか、顧問弁護士に確認したうえで動議として認めることになった。その緊急動議の内容は「これだけの配当が出せるのであれば、配当金の全部を東日本大震災の義援金にしたらどうか」というものだった。この動議は正式に配当金に関する議事として株主総会に諮られたが否決され、配当金は義援金に回されることなく、原案通り株主に還元されることで落ち着いた。 この株主総会では、荒川社長以下の取締役8人全員が任期満了を迎えるため、これに伴う新任取締役の選任が議事に盛り込まれていた。同社幹部は「緊急動議が出された時は、新任取締役の選 ………
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