救済対象から外れる「一部損壊」が7930棟も。忘れ去られる前に、メディアを巻き込む大キャンペーン。
2011年6月号 DISASTER
4月15日、夢の国に再び明かりが灯った。東日本大震災の影響で休園していた東京ディズニーランド(TDL)が約1カ月ぶりに営業を再開。夢の国の扉が開くのを待ちわびていた若者や親子連れがJR京葉線舞浜駅に次々と降り立ち、辺りは以前の賑わいを取り戻したかに見える。5月初旬、筆者は舞浜駅の自動改札機を抜け、夢の国と反対側の駅北口から外に歩を進めた。高速湾岸線を跨ぐ陸橋を渡ると瀟洒な戸建て住宅が立ち並ぶエリアが姿を現す。TDLにほど近いここ千葉県浦安市の舞浜地区はバブル期には一戸2億円以上の値段が付いた高級住宅街だ。旧江戸川を隔てて東京都の東側に隣接する人口16万人の浦安市。市の面積の実に3分の2を占める埋め立て地ではまず戸建て住宅、2000年前後からは世帯数200戸超の大規模マンションの供給ラッシュが始まった。当時、浦安市は住宅ローンの利子補給制度を用意していたが、利用 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。