国連人権理「イスラエル批判報告」腰砕け

2011年6月号 GLOBAL

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「(9.11テロの首謀者)オサマ・ビンラーディンを殺害した」とバラク・オバマ米大統領が発表した際、襲撃の現場以外で民間人負傷者はないという意味で「民間人の死傷者はなかった」と強調したのは偶然ではない。コラテラル・ダメージ(巻き添え被害)とは婉曲な表現だが、戦争や対テロ戦で民間人犠牲者が出ていることは世界の常識である。パレスチナ紛争でもこれが問題になっている。イスラエルが08年末から09年初めにかけてパレスチナ自治区ガザで行った空爆や侵攻作戦について国連人権理事会調査団が調査し、「イスラエルとパレスチナ双方に戦争犯罪に当たる行為があった」とする報告書を09年にまとめたが、リチャード・ゴールドストン団長(元南アフリカ憲法裁判所判事)が最近突然、自らの名を冠したゴールドストン報告への支持を撤回した。ゴールドストンはユダヤ人であり、長年のイスラエル支持者 ………

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