2011年6月号 POLITICS
功成り名を遂げた政治家の晩節は難しい。それが位人臣を極めた元総理であり、大連立に失敗してまだ3年足らずとなれば、なおさらだろう。「文藝春秋」6月号でインタビューに応じている福田康夫元首相は、マスコミでは「ポスト菅」大連立で福田首班期待があると水を向けられて「見る目がない」とはぐらかしているが、本当に枯淡の心境になっているかとなると首をかしげたくなる。4月15日、中国誌「人民中国」のオンライン「人民網」に載った一枚の写真は、日中関係をよく知る人の眉を顰めさせるものだった。日本では悪名高い中国の“政商”が広げる大風呂敷のリゾート開発発表会で、わが元首相も「人寄せパンダ」さながら拍手していたからである。場所は中国海南島。スイスのダボスで行われる「世界経済フォーラム」のアジア版として、中国が力を入れている「博鰲(ボアオ)アジア・フォーラム」(BFA)年次 ………
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