2011年6月号 BUSINESS
大阪府の橋下徹知事が、さらなる飛翔を遂げそうだ。橋下の率いる地域政党「大阪維新の会」が4月の大阪府議選で過半数を獲得、大阪、堺両市議選でも第1党に躍進した。橋下が唱える「大阪都構想」の本質は、単に府・市の二重行政を解消する行政改革ではなく、浮かせた税金で企業を誘致し、東京に対抗し得る「西の都」の再興である。今秋、橋下が仕掛ける大阪市長・知事同日選を制すれば、実現も見えてくる。毀誉褒貶は激しいが、関西だけでなく、日本を覆う閉塞状況を打ち破る政治家に大化けする可能性すら出てきた。統一地方選前半戦の翌日(4月11日)、意外にも橋下は低姿勢に終始した。維新の会が府議選、大阪、堺両市議選で一人勝ちする快挙にもかかわらず、両市議選で「過半数をとれなかったのだから敗北。大阪都構想は白紙にして、他党と話し合いながら進めていきたい」と語った。大阪都構想は府全 ………
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