森関経連は空気が読めない副会長を抱えたままスタート。関西財界の結束も怪しくなってきた。
2011年5月号 BUSINESS
関西財界を一人の経営者が掻き回している。逃げ場のない公の席で相手を槍玉に挙げて詰問し、自己陶酔する様子は事業仕分けで名をあげた民主党の蓮舫行政刷新相を彷彿とさせる。彼の名は大坪清(72)。段ボール最大手、レンゴーの社長である。2月某日、大阪市内某所で関西財界と自民党の懇談会が密かに開かれた。自民党本部から出席したのは石原伸晃幹事長。民主党政権に見切りをつけ、自民党との関係を強固にするのが狙いだった。会場には関西企業のトップら約30人が出席し、石原幹事長から国政報告を受けるなど和気藹々としたムードで進んだ。ところが、大坪社長が話し始めた途端、場が凍りついた。大坪氏は関西生産性本部会長で、昨年、関西経済連合会副会長にも就任。関西財界の新手の論客として売り出し中だ。その大坪氏が「国民政治協会(自民党の政治献金窓口の団体)への関西企業の献金額が減っ ………
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